体験型アンテナショップ『日本橋とやま館』から、
富山県の奥深い魅力を発信!

体験型アンテナショップ『日本橋とやま館』から、富山県の奥深い魅力を発信!

日本の文化や商業の中心地、東京日本橋に、富山県のアンテナショップを発見!

ここ『日本橋とやま館』は、ただ商品を買うだけではなく、体験や交流を通して富山県について知ることができるお店なのだとか。

今回は、館長代理を務める瀬川さんに日本橋とやま館の魅力や、ご自身のこれまでのキャリアについてじっくりお話を伺いました。

インタビュイー:山本 智さん

瀬川 裕子( 旧姓:竹田 裕子)

日本橋とやま館 館長代理
富山県南砺市出身。富山県立砺波高校、東京女子大学文理学部卒業後、株式会社三越(現・株式会社三越伊勢丹)に入社。日本橋三越の特選・宝飾ブランドを担当した後、パリ三越へ研修出向。その後、百貨店の広報、VMD、催事、プロモーションを企画。2017年から人材育成を担当。2020年に転職し、日本橋とやま館の館長代理を務める。

5つのゾーンで富山県の魅力を体感

『日本橋とやま館』はどういったところなのでしょう?

瀬川裕子さん(以下、瀬川):日本橋とやま館は富山県のアンテナショップです。和食レストラン、バーラウンジ、観光交流サロン、ショップ、交流スペースからなる、5つのゾーンで富山県を体感していただける館(やかた)となっています。

▲ショップフロアには、富山の名産品や職人技を用いた生活雑貨といった逸品が並ぶ。

出身者の方や富山県に行ったことがある人にとっては、「あれがおいしかったな」とか「あれが楽しかったな」と、追体験できる場所であり、行ったことがない人にとっては、富山県の魅力を知るきっかけとなる場所だと思っています。

今年は特にアンテナショップの役割が大きかった1年だったと思います。帰省できなかった方や旅行に行けなかった方が、ちょっとした旅や、帰省気分を味わうために来館されたり、「お家でちょっとおいしさにこだわったものを食べたい!」という方が来館され、富山県の食べ物や日本酒をお盆や年末年始に愉しんでいただきました。

▲和食レストラン『富山 はま作』では富山湾が育む多彩な食材を堪能できる。

地元への貢献を志し『日本橋とやま館』へ

瀬川さんが日本橋とやま館で働くことになったのはなぜでしょうか?

瀬川:日本橋とやま館がオープンする前の年に、実家の両親から1枚のファックスをもらったんです。富山県の新しいアンテナショップが日本橋にオープンするという新聞記事でした。地図を見ると、その頃私の働いていた日本橋三越本店の隣だったのです。

かねてから、「地元のために何かできたらいいな」と思っていたこともあって興味を持ち、誰かアンテナショップの情報を貰える方とコンタクトを取れないかと考えていました。

その頃、参加していた勉強会のグループで、富山県に視察に行くことになり、私がそのツアーを企画しました。そのご縁で、富山県の老舗鋳物メーカーの能作さんや南砺市の観光協会の方々に話したところ、日本橋とやま館の初代館長の山下さんを紹介していただけることになりました。

いきなり館長さんにつながったんですね!

瀬川:そうなんです。その後は、山下元館長からもいろいろご相談を受けて、たとえば接客マナーの基礎やわかりやすい媒体について情報交換をしたり、三越のバイヤーさんや日本橋の老舗の飲食店を紹介したり、運営に関わることの情報を交換したりなどしていました。

山下元館長も、地域に受け入れてもらうことをすごく大事に思っている方でした。そのきっかけをつくる手助けとなれる機会をいただけたのは光栄でした。

山下元館長をはじめ、日本橋とやま館とのご縁を通じて、県内外で活躍される富山県ゆかりの多くの方と知り合えたことに感謝しています。

▲バーラウンジ『トヤマバー』では、富山の銘酒を3種同時に飲み比べられるセット700円(税込)が人気。

瀬川さんは、こちらで働くずっと前から、日本橋とやま館と深い関係があったのですね。

瀬川:そうなんです。あのファックスを受け取った日からのご縁です。三越と日本橋とやま館は場所も近いこともあり、富山県の企画が、三越と合同で行われることもありました。

富山県産のお米『富富富』のデビューイベントを三越で行ったり、また三越で富山県の特産品を売る大きなキャンペーンを開催したり、ご縁があったことでさまざまな経験ができましたね。

日本橋三越と日本橋とやま館の架け橋になったのですね。その後、なぜ日本橋とやま館へ転職することになったのでしょう?

瀬川:転職する3年程前から、人事部で次世代人材の育成を担当しているなかで、自分自身のキャリアについても考えるようになったんです。

今まで培ってきたプロモーションや広報の知識や経験を生かせる仕事で、お客様と直接つながっていけるような働き方ができないか、そして地元富山県に貢献したい。という思いから、日本橋とやま館への転職を決意しました。それが2020年の4月頃のことです。

知る人ぞ知るディープな魅力を伝えたい

日本橋とやま館に転職されてからのお仕事内容を教えてください。

瀬川:毎月の媒体物とSNSでの情報発信や、イベントの企画などをしています。オンラインで買い物をする方も増えていますが、オンラインで商品を買うためには、誰かに勧められた、食べてみておいしかった、というリアルなきっかけが必要です。その体験ができるのが日本橋とやま館です。ではどういった体験だったらお客様が楽しいか、というのを考えるのが自分の仕事だと思っています。

どういった人に伝えていきたいなどありますか?

瀬川:一番は富山県のちょっとディープなところに関心をもってくださる方ですね。富山県は、石川県や京都府ほど華やかなイメージはないかもしれませんが、文化的な背景を知ると、深くておもしろいことがたくさんあります。その知る人ぞ知る魅力を、わかりやすく伝えていきたいなと思っています。

たとえば、県内では魅力的な観光スポットが各地に散在しているんですね。だからこそ、その移動や宿泊をどうすれば楽しめるかをしっかり伝えていきたいです。

瀬川さんのイチオシ商品は何でしょうか?

瀬川:私は子どもの頃からホタルイカが大好きなので、ホタルイカの商品をおすすめしたいと思います。日本橋とやま館には一年中、素干しや黒作りなどを取り揃えています。

富山県の人はホタルイカを見ただけで、富山県産かそうでないかすぐわかります。富山湾であがるホタルイカの多くは産卵直前のメスで、身がぷりっとして大きいんですよ。最近は浜で急速冷凍して、そのまま自然解凍してお刺身として食べられるものもあります。

新鮮でおいしそうです!

▲ホタルイカの素干しは一年中楽しめる人気商品。

これから何か新しくやっていきたいことはありますか?

イベントをオンラインで生配信

瀬川:作り手の方の思いを伝える企画も考えていきたいです。作り手の方とお客さまをつなぎ、技術やそのこだわりを伝えることで、お客さまにより深い富山県の魅力を感じていただけるとうれしいですね。

また、今年はイベントのオンライン配信にも力を入れています。日本橋とやま館で開催したイベントを配信することで、新しい生活様式の中でも参加していただけます。生のイベントを配信する、つまりオンラインとオフラインの両方をやっていくことは、時間と距離を越えて参加できるイベントを開催する、今後の大きな挑戦です。

実際に富山県の名産品を食べながら交流ができるなど、リアルな体験をプラスしたイベントで、時代に合った伝え方をしていきたいですね。

ありがとうございました!

取材を終えて

お客さんを楽しませる工夫が随所に感じられる日本橋とやま館。瀬川さんのお話を伺っていると、地元富山に対する本物の愛が伝わってきます。

富山を訪れる際には必ず日本橋とやま館へ立ち寄って、ツウな情報を仕入れてから遊びに行こう!そんなことを心に決めた今回の取材でした。

▼日本橋とやま館
https://toyamakan.jp/

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